設計
2025年07月23日

これだけは・・・せめてこれだけは!

みなさんおはこんばんにちは

木楽舎代表の安東です

 

今日は強い日差しの割に風は涼しく

日陰はだいぶん過ごしやすい一日ですね

 

去る3連休

上野での完成見学会が

無事に終了いたしました

 

 

思いのほかたくさんの方々にお越しいただき

本当にありがたい限り(涙)

 

3日間ご協力いただいたお施主さま

そしてご家族のワンちゃんにも

改めて感謝申し上げます

 

(んまぁ~・・・かわいい・・・ほんと~に・・・かわいい・・・)

 

イベント中、流石にエアコンはつけていましたが

深い軒のおかげで直射日光や

照り返しの暑さからは無縁で

心地の良い空間となりました

 

お越しになった方々も

滞在時間が長くなり

みなさんほんのりと笑顔で

帰って行かれたように思います

 

 

津久見漆喰の塗り壁や

ヒノキの無垢床材

自然素材の壁紙や

木製の造作家具や建具

 

お家の内部のほとんどが

空気や水蒸気を出し入れする素材でできているためか

空間そのものが息苦しくなく

清涼感で満たされている

 

それを実感していただくために

とても良い機会となったと思います

 

というのも実は

ご来場いただいた方の中に

「実は他の会社さんと契約したところで・・・」

というご家族がいらっしゃったのです

 

木楽舎のお家の居心地の良さが

印象的だったようなのでお話を伺うと

 

建築条件付きの土地にザッとしたプランと

概算の資金計画を行いご契約

詳細のお打ち合わせはこれからということでした

 

どうもその住宅会社さんは

さまざまなバリエーションのお家を

リーズナブルに建てられている様子

 

ということから慮るに

軒や庇の少ないキュービクルな外観に

合成のりやプラスチック品を多用した内装

そんなお家になるであろうことが

想像されました

 

そこで・・・

 

①「軒や庇は付けてもらうように

設計者さんにお願いしてみてください」

 

②「オプションかもしれませんが

通気性のある壁紙や無垢の床材に

変更してもらう方がいいと思います」

 

というアドバイスを

(おこがましくも・・・)

差し上げて見送りました🙇

 

先方の営業さんや設計者さんには

ムッとされるかもしれませんが(苦笑)

上の2つを実装するだけで

暮らしの心地よさは別次元になると思います

 

しかし哀しいかな

これらの要素は住まいづくりの公的な基準からは

度外視されているという事実があり

(軒や庇は少しだけ見直されていますが)

 

お金をかけるだけのメリットが

可視化しにくいということから

そもそもの話題に上がりにくいのです

 

 

こちらは先日完成した

大分市内の別のお家ですが

やはりぐるりと深い軒がかぶっているおかげで

 

 

強烈な日射や雨風におびえることなく

自然との穏やかなつながりを

愉しむことができると実感します

 

 

コンパクトな空間だからこそ

壁や天井、床や家具との空気のやり取りが

さらに大切になります

 

このお家も漆喰の塗り壁

木製の建具や衝立

自然素材の壁紙

そして・・・

 

 

パーケット張りという

懐かしい床の張り方ですが

これもやはり無垢の木の短冊材です

 

断熱性や気密性という

数値化しやすい性能ばかり高まりつつある

今だからこそ

 

古来から当たり前だった

住まいの在り方に

立ち返りたいものです

 

木楽舎で建てようが建てまいが

軒と庇!

そして

通気性のある内装材!!

これは忘れないようにしてください