スタッフブログ
2024年12月25日

自然な温かさの秘訣

みなさんおはこんばんにちは

木楽舎代表の安東です

 

今年もあっという間に

1週間を残すばかりとなりました

 

今年は元旦の能登半島地震に始まり

政治資金の問題や

もはや恒例化してきた猛暑の記録更新

そして昨今の闇バイトなど

 

環境面でも「ヒト」面でも

心に重くのしかかるようなできごとが

多い1年だったような気がします

 

住宅業界にとっても今年は

潮目が変わる転換点的な1年で

 

建築資材や土地の価格高騰

さらには

ゼロ金利政策解除による金利の上昇

によって

お家を建てる需要自体が

かなり冷え込みました

 

それに加えて

少子高齢化がかなり早く

職人さんの減少と

お家を建てる人の減少が

予想よりも急激に起こることが

方々で予測されています

 

と、物知り顔で書きましたが

木楽舎にとっても

他人事ではありません

 

今のところは

来年の見通しがある程度は立つ

くらいのお声掛けはあり

このご時世に大変ありがたい限りですが

 

これまでやってきた通りでは

いつか終わりが来てしまう・・・

という危機感は日増しに強まっています

 

それはきっと

他の会社さんも同じだと思うので

これからはもっと

各会社さんがカラーを出すことに

力を注ぎ始めるのでしょう

 

ではその中で

木楽舎のカラーって何だろう・・・?

と日々頭をひねっているわけですが・・・

 

 

こちらは先日完成・お引き渡しした

臼杵の新しい住まい

 

完成時の社内竣工検査(社検)を

メンバー全員で行っているところです

 

 

午前11時ごろの様子ですが

冬の太陽が大きな窓から

しっかりと床に当たっています

 

太陽の光線には赤外線が含まれていて

床に当たることで発熱し

そこからさらに赤外線を飛ばし始めます

 

ですからエアコンのように

空気を温める方式とは違って

足下から頭の上まで

まんべんなく温かさを届けてくれるのです

 

 

一方こちらは

挾間町で建築中の住まい

 

やはり大きな窓から

太陽がしっかりと床に降り注いでいます

 

 

少し日を置いて

ご家族の手形式を行ったのですが

 

建物に入った奥さまから

「お家の中、あったかいですね!」

という一言が

 

壁の断熱材は入っているとはいえ

天井の断熱はまだですし

暖房器具も設置していない室内で

温かさを感じるのはやはり

太陽による赤外線効果が高いのだと

実感します

 

 

(こんなピースを見るともうね・・・

めっちゃいいお家にしなきゃ!

と思うわけですよ・・・)

 

さらにもう一つ言えば

自然な温かさのためには

やはり自然の素材を使うに

越したことはありません

 

人工的な床材や壁材は

寸法が狂いにくく

均一な仕上がりを求められるため

どうしてもガチガチに

固く作られています

 

そうすると

足触りがヒヤッとしすぎたり

湿度をそのまま跳ね返したりしてしまい

エアコンや加湿器の力に

頼る場面を多くしてしまいがちです

 

自然の素材の方が

空気や熱を受け止めたり

時には吐き出したりしながら

室内の気候を緩やかに

調整してくれます

 

 

う~むなんというか

「余白」や「あそび」がある

と言えばいいのか・・・

 

こういうことを総合的に設計して

居心地を高めることを

カッコよくパッシブデザインと

呼ぶわけですが

 

つまるところ

自然の心地よさに包まれた

大らかで「あそび」のある住まいを

造りたいんだな~

というだけのことのような気がします

 

性能や設備機器、そしてデザインは大切だけれど

決してゴールではない

 

本当のゴールは

家族や子供たちが心も体も軽やかに

穏やかな思い出を重ねていくこと

 

それに尽きます