何十年、そしてその先へ
みなさんおはこんばんにちは
木楽舎代表の安東です
早いもので
4月もすでに半ば
今年は春の到来がゆっくりで
つい油断してしまいますが
暦の上では5月5日が立夏(りっか)なので
あと1カ月も待たずして
初夏に突入するわけです
照りつける太陽から
建物と暮らしを守る大切さが
より実感できる季節が始まります
ということで(?)
こちらはもうすぐ築5年となる
大分市丹生のお家
ご依頼があって
とあるものを設置しに伺いました
ジャ~~~ン(古い・・・か?)
これは
ウッドデッキでのんびりしている時に
お隣りからの目線を緩やかに遮るための
木製の格子
奥さまとお嬢さんがせっせと塗っているのは
木楽舎ではおなじみのウッドロングエコ
このお家の木部も
すべてウッドロングエコで
塗装しており
5年の歳月が流れる中で
イイ感じに色づいてきました
ご家族で板の塀に
ウッドロングエコをヌリヌリしたのが
まるで昨日のよう・・・
弟くんの成長も目まぐるしいのなんの・・・
元々あった柱と比べると
その差は一目瞭然
それでもすでに少しずつ
グレーがかった変化が見られます
やはり杉の木は吸い込みがよく
色の変化も早いですね
ウッドロングエコで色づく
濡れ縁と木の柱
そして目隠しの格子
なんとも風流じゃござぁせんか~
これほど大胆に木を使えるのも
深い軒の出のおかげ
これから何十年もかけて
ステキな風合いをまといながら
居心地のいい場所であり続けて
ほしいものです
さてこちらは場所を移して
大分市高城ちかくのお家
こちらはなんと明治時代の築で
150歳を超える大先輩です
今回はこのお家を
フルリノベーションするという
大変ありがたいご縁をいただき
今日はその解体祭だったというわけです
囲炉裏の煙にくすぶられ
黒光りする松の梁桁
新品では決して出すことが出来ない
唯一無二の存在感です
当時は今のように
やれ構造計算だとか
やれ耐震等級だとか
そういう基準もない時代
それでいて150年たった今も
引戸は問題なく開け閉めできるし
木材の狂いもほとんどありません
日本の木造建築の底力を感じますし
これだけ構造をむき出しにするということは
仕事に逃げも隠れも許されないということ
当時のモノづくりに対する
覚悟のようなものを感じます
このお家が積み重ねてきたものに
恥じないように気を引き締めませんとね・・・
再びところ変わって
こちらは今週末に見学会を迎える
大分市光吉の平屋です
こちらもやはり
構造を一部現しにして
いずれ更新しやすいように
配慮を重ねて建築しています
深い軒によって
日射や雨風から住まいを守るということも
いつも通りにしっかりと
これから世の中が変わり
このお家も住まい手がどのように変わっていくのか
先はどうしても見通せませんが
大分の気候風土に程よく馴染もうという
基本姿勢だけは備えているので
世代を超えて受け継いでもらえると
嬉しいな~・・・と思います
今のところ6割くらいの予約状況です
午後は比較的余裕があるので
ご都合があえば是非お越しください